葬式費用はだれが払うの?~アメブロ「ゆる相続のすすめ」
~あとで揉めないために知っておきたいこと~
親が亡くなってバタバタと葬儀の準備をしていたら、
「ところで、このお葬式代って、誰が払うの?」
と気づいたときには、もう費用が発生している…。
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
今回は、葬儀費用は誰が負担するのか?というテーマで、 相続の現場でよくある疑問やトラブルについて、わかりやすくお話しします。
◆「結局、誰が払うの?」4つの考え方
実は「葬儀代は誰が払う」と明確に決まっていないんです。 でも、昔からいろんな考え方があって、主に次の4つが知られています。
1.喪主が払う説 → 実際に葬儀を取り仕切った人(喪主)が払うべきだという考え方。
2.相続人みんなで払う説 → 遺産を受け取る人たち全員で出し合おうという考え。
3.相続財産から払う説 → 遺産の一部として葬儀代も含めて考える立場。
4 .慣習にまかせる説 → 「この地域では昔からこうしてた」というやり方を重視する考え。
でも…どれが正しいと決まっているわけではないのが実情なんです。
◆最近は「喪主が払うのが原則」という流れに
最近の裁判では、
「葬儀費用は基本、喪主が払うべき」 という考え方が強まってきています。(令和4年4月21日の東京地裁他)。その主たる根拠が、「喪主が自らの責任と判断で葬儀を手配・主宰したため、その費用は喪主が負担すべき。」という考えでです(平成24年3月24日名古屋高裁)。
●実際に気をつけたいこと
たとえば、喪主を務めたあなたが 「お父さんの通帳から、ちょっとお金を出して…」 とやってしまうと、あとで他の相続人から 「勝手に遺産使ったでしょ!」「返して!」 なんて言われてしまう可能性も…
●そうならないためには?
✅ 相続人みんなの同意をとる! → できればLINEやメール等記録が残る形で。
✅ 領収書をきちんと保管
✅ 費用の内訳をなるべくわかるようにしておく
が、とても大事なんです。
◆遺産から葬儀費用を出してもOKなケース
実は、例外的に「遺産から払っていいよ」という判断がされることもあります。
たとえば、前記名古屋高裁の裁判では次のような例示がされています。
1.相続人全員が合意しているとき
2.生前に、被相続人(亡くなった方)と葬儀について契約していた場合
まとめ:揉めないために、まずは一言そえて
お葬式は、心の整理をする大切な時間。 でもその後の相続で揉めてしまっては、せっかくの気持ちも台無しに。だからこそ、「みんなで出す?」 「遺産から出してもいい?」と一言声をかけておくことが大切です。 そして、ちょっとしたLINEやメモでもかまいませんので、証拠を残しておくことで、後々の安心にもつながります。
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